北の掃除屋さん

 弱い、悲しくなるほどに弱い。これは根本的に鍛え直さないと登れない。 下部でもちょもちょしてるのもダサいし、こんなことなら来なかった方が良いのにという気分にすらなる。 でも全ては自分のせいなのだ。日々の甘えが良くないんだ。登りたいのなら毎日を見つめ直さないと。

 今回はアウトドアほぼ初心者のMちゃんを同伴。マル秘エリアは海沿いで景色が良いし、アプローチはかなり短いのだが、少し草むらを歩かないといけないのとエリアは岩がゴロゴロしていて若干歩きにくい。自分としてはそれでもかなり快適な場所だと思い込んでいた。でもアウトドア初心者にとってはかなりの冒険だったようで最初は岩場にいること自体がしんどそうだったが、次第に慣れたようで最終的には楽しかったようだ。 クライマーに忠告だが、我々は毎週外にいることに慣れきっているし、多少足場が悪いとかは気にしないと思う。要するに感覚が麻痺しているので、慣れない人を連れていく時には気をつけましょう。 さて、登りの方はというと前から目をつけていたちょい難しそうなラインが意外とワンデイで終わってしまった。見た目より簡単だったり難しかったり、実際登ってみないと分からないこともある。でもやっぱり何日かかかりそうな限界グレード付近のラインを初登したいな〜と感じた。なかなかそんな岩に出会うことはそうそうないのだが・・・ ゆとりろ 6b+、そこそこ悪くてスローパーが気持ちいいナイス課題。 外岩初めてどころかアウトドア自体ほぼ初心者のMちゃん、頑張りました。 開拓ばかりしていると、自分が強くなっているのか成長しているのか不安になる。そろそろ逃げていないで壁に向き合う時かな。

 マル秘と言っても航空写真にモロ写っているのでマル秘かどうかは不明だが、少なくとも誰も登ってはいないエリアだと思う。まあ前回岩探ししに行ったエリアです。 前回全体の岩の感じは歩いて把握したので、今回は楽しそうなラインを登ることに集中した。 そこまで大きい岩はないが、小粒でもホールドのバリエーションが多彩でなかなか面白い。 丸みを帯びたホールドが多く、パシパシ叩いていく感じだ。 アプローチを海岸方面にまず降りていくと出てくるのがクラゲ岩だ。名前は適当につけた。 そこそこ大きい岩で、顕著なアンダースタートがあり、適度にホールドも繋がっている。 ②と③は結構おすすめの課題。 もう少し海岸を歩くとうねうねした変な形の岩がある。それがお化け岩だ。 簡単だが、全身を使った面白い動きが出てくる。 アプローチの作業道を車で通る際にキィーっと枝が擦れるのが悩みだが、行くたびに剪定しているのでだいぶマシになってきている。それを除けばアプローチも近く良いエリアだと思う。

 登っている時より岩を探している時のほうが断然楽しい派です。岩を探している時の多幸感、あれはなんなんだろう。航空写真で目をつけていた場所を確認したくて、いてもたってもいられなくなり急遽現地イン。 結論、岩はたくさんあります。でもそんなに大きいのはないかな。溶岩系なので形が多彩でホールドも豊富。インドアっぽい。ものによってはちょっと砂っぽいけど登れないほどではない。 海沿いなので潮位が上がるとマットが水没することもあるので注意ですな。高波にも気をつけないと。 山側にもいくつか岩があり、今回一番良さげだった岩はこれ。 なんとなく望岳台のブッダマンに似ている。 他にも簡単そうなラインを触ってみたが、意外と難しかったりとしばらく遊べそうだった。 冬に遊べる&アプローチ良好なのもgood。 雪が溶けたら見に行ってみたい場所が他にもあるのでそちらも楽しみ。 岩探しって飽きないな〜

 こんなに成果のない日も珍しいというくらいに成果がなかった。快晴&プラス気温で岩場はぽかぽかなのはいいのだが、フリクションはやはり良くない。限界グレード超えだと微妙なコンディションが気になってしまう。強い人はそれでも登ってしまうのだろうが、そこまで強いわけではないので。 割と初っ端に指皮がガッツリめくれてブラックは断念。スラブをメインに打ち込んだ。 高難度スラブ三部作、無名スラブ初段、ブラックアンドグレー2段、品川ライン初段の三つだ。 ブラックアンドグレーと品川ラインはスタート付近でモチョモチョして終了。舐めていたわけではないが、悪すぎた・・・ 無名スラブは上部まで進んだが、そこから先がホールドもないし、足上げもキツい。何度も高いところから落ちたが、下地の良さに助けられた。 結論、スラブは難しい！ たていわフェースの左、右のクラックは限定で登ってみると面白かった。