今年クライミングで後悔したこと
クライミングをしていると、あるルート・課題を登れたときに嬉しいはずが逆にモヤっとしてしまうことはないだろうか。今年そのモヤモヤを何回か経験して、でも登れたからいいやという風に蓋をしようとしていた。だけどやっぱりそれを明るい場所に引っ張り出して向き合って打ち克ってこそのクライミングじゃないかと思い、あえて文章にしようと思う。
一つ一つは些細なことなんですけどね。
モヤモヤその①はサンピラーを登ったときに最上部で後ろ側の壁に足をついて休んだこと。
正直に言うとそこで休まないと腕のパンプで確実に落ちていた。トポには限定はなしって書いてあったし、何よりこのルートを早く終わらせたかった。見晴らしは通うにはいささか遠すぎるし、冬が迫っており来年に持ち越すのはなんとしても避けたいと思ってしまった。
それで最後の最後に悪魔と取引をしたわけだ。レッドポイントという成果を手にした代わりに心にはモヤモヤが残ってしまった。
またサンピラーを登り直すかどうかは分からないけど、できればやりたいという気持ちが今は強い。それだけ思い入れもあり素晴らしい内容のルートなので。
モヤモヤその②はレラを登ったときに左ヒールムーブを諦め下のスタンスを踏んだまま上のホールドを取りに行ったこと。つまり他の人が苦戦しているムーブをやらない選択をしたということだ。
これは賛否両論あると思う。クライミングは万人が同じムーブになることはない、その一方でルートや課題によってはある特定のムーブが鍵になることもある。
王道ムーブを避けて他のムーブを探すことは一種の逃げのように感じるときがある。もちろん身長やリーチによってそれぞれ得意不得意はあるのだろうけど。
さらにそのムーブを諦めたことで、課題は登れたとしてもクライミング自体は上手くなっていないんじゃないか、自分の弱点から目を背けたんじゃないかとも思ってしまう。
人によってはこっちのムーブのほうがやりやすかった〜くらいの話なのかもしれませんけどね。
他にも完登時にスタンスと間違えてボルトを一瞬踏んでしまったりとかもあったけど、まあそれはほんとに些細なことかなぁと。
とにかくモヤモヤしたらもう一回登るしかないと自分は思ってます。でも来年も色々チャレンジしたいので時間があったらねくらいの気持ちでいた方がいいのかもしれない。
登ったとき晴れ晴れとした気持ちになる回数が来年は増えればいいなと思ってます。終わり。
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